2010年05月26日
アウトレイジ
“人と人とは、何故もう少し上手くやって行けないのだろうか?”これは、黒澤明監督が、“あなたの映画のテーマは?”という記者の愚問に敢えて答えた一言だ。
北野武監督の最新作『アウトレイジ』(6月12日公開予定)は、後半の“殺し方図鑑”がやや過剰だが、現在の国際関係にも通じる“見栄や対面に固執する人間の愚かさ”を観客に伝える為には、必要なエネルギーの炸裂だったのかもしれない。
その辺りが賛否両論だろうし、監督に訊いてみたいところだが、なかなか難しい。
映画の中のヤクザの皆さん。命は1つ、人生は1回。だからもっと大切に使ってネ。
ちなみに、上の写真の國村隼氏の右側に立っている男は私ではありません(笑)。
2010年05月25日
PARTYせよ
正午、歯科医へ。これが、地獄(笑)への扉。何となく逆効果の様なマンガだが…。
夜、下北沢「劇」小劇場“東京おいっす”公演 『PARTYせよ』(~6月1日)へ行く。
一見幸せそうな主婦を演じた多崎オリエ嬢と幸薄い愛人を熱演した中谷水嶺嬢。
シェイクスピアの『真夏の夜の夢』みたいなW不倫の万華鏡コメディを堪能した。
2010年05月24日
現職美女図鑑
来年公開の映画『彩愛~saiai』の撮影現場は、美しく性格の良い女優で一杯。
上から、森由佳嬢とユリナ嬢。そして、私の妻と娘である鈴木さち&浦えりか嬢。
こんな写真をアップしている割りには、スケジュールは、かなりタイトだったんだよ。
最後は問題の娘=主演の井上うらら嬢。わずか4時間で彼女は飛躍的に伸びた。
パーマネント野ばら
本日のFMk-city「岡村洋一のシネマストリート」(No.1246&1247)のゲストは、映画『パーマネント野ばら』が公開中の吉田大八監督。 番組初登場だ。ガンジー?
終わって、大泉学園のスタジオへ直行。4ヶ月振りの映画出演は、父親役だった。
心傷ついた娘との深夜のキッチンでの会話は監督の要求厳しく、テイクを重ねる。
これは打ち上げではない。勢ぞろいした私の家族だ。バーチャルな人生やのう…。
2010年05月23日
街と飛行船
“アッ、あれ、もしかして、UFOじゃない?大変だ。早く、写真撮らなきゃ!”
“大丈夫ですか?岡村さん。あれは飛行船ですよ。見た事ないんですか?”
“ない。初めて。近頃[最初すっごく期待して、直後にガックリ]っての多いなぁ”
“そっすか~。しょうがないですよネ~。頑張りましょうョ。人生ですもんネ~”
2010年05月22日
僕の中の泉谷しげる
1972年から彼のライブを観ている。この7ヶ月間では4度目。私が最も影響を受けて来た人だが、正直、最近は、昔ほど熱狂的なファンではなくなっていた。
だが、こんな狭いライブハウスで聴くのは初めて。『紅の翼』『街から離れられない』『ねどこのせれなあで』『義務』…。1972~76年の曲が多かったのも一因。
そして、『Dのロック』『火の鳥』『眠れない夜』『国旗はためく下に』『翼なき野郎ども』で、完全に一線を越えた。もう、“死ぬまでやる!”という圧倒的なパワー。
“明日朝5時起きで、ドラマ『新参者』の撮影なんですよ”と、マネージャーの勇さん。泉谷しげる62歳。3時間半。明日の事など心配していない。私は本日大反省した。
2010年05月21日
グリーン・ゾーン
『ボーン・スプレマシー』シリーズのマット・デイモンとポール・グリーングラス監督が、3度目のタッグを組んだ。イラク中心部のアメリカ軍駐留地域“グリーン・ゾーン”を舞台に、大量破壊兵器の所在を探る極秘任務に就いた男の捜査を描く。
“Don‘t be naive.” (君は甘いな/戸田奈津子訳)
という台詞の応酬が、物語のキーワードになっている。
日本語で、“ナイーブ”というと、“ウブな”とか“デリケートな”という意味になり
「彼って、外見よりもナイーブな人で、ああ見えて、結構傷つきやすいのよ」
という風に使ったりするが、英語ではむしろ、はっきり、“無知でバカな奴”の意味で使われるのが普通だ。そんなマメ知識を久々に思い出した。
“イラクへ来るという事は、死ぬという事なんだ”
これは、映画『ハート・ロッカー』での台詞だが、本作は個々の兵士の苦しみよりも、この戦争のどうしようもなさ=デキレースの汚さを告発している。
生きて、無事に帰国出来ても、劣化ウラン弾の影響への恐怖はついて回る。
出口なきアメリカ合衆国=人類のナイーブさを救う手だては、ないものか。
2010年05月20日
茶木&鶴瓶
朝、病院へ。先日の検査の結果を聞く。210円。診断書が7350円って高くない?
夜、實相寺・寺子屋池上vol.8「祝祭!茶木みやこ60th Anniversary Live」へ行く。
ゲストは、打楽器奏者・斎藤ノブと、茶木さんの旧友・笑福亭鶴瓶。鶴瓶さんの出演は25分間。まず、“ここ、お寺やから茶木、その妙な帽子取らなあかんで”と、つかみで笑わせ、昔話をしている間に、彼女のCDをしっかり薦めて、感動的な未発表の曲『ねえちゃんよ』(吉幾三作詞作曲)を歌った。映画『おとうと』撮影時のテレビでは言えないちょっとHな裏話を観客にサービス。そして、[運→縁→ツキ]の循環の真面目な話も織り込んで、1秒の無駄もない。 本当に素晴らしかった。
終わって、ちょっと飲む。涙が止まらない。だが、私は立ち直らなければならない。
2010年05月19日
熱海にて
ここは、本来、ゴルフをする所で、駐車場には外車がズラリ。
私などが来る場所ではない。でも、The Idle Classを羨ましいとは思わない。
では、何故、私がここ熱海にいるのか? それは、まだ誰にも言えない。
それはともかく、急遽、次の映画出演が決まった。やったネ!
2010年05月18日
ナイト・ミュージアム
悲しくなくったって、淋しくなくったって、大人も泣く事があるんだよ。
だって、すっごく痛かったんだもん… (涙)。