2011年02月
2011年02月28日
若者のすべて
本日午後2~4時生放送のかわさきFM(79.1MHZ)「岡村洋一のシネマストリート」(No.1326&1327)は、まず第1部で、島岡美延嬢と、イギリス映画『アメイジング・グレイス』について語った後、秋山直太朗くんが、映画『ガリバー旅行記』を紹介した。
演劇集団スプートニク第6回公演『大江戸ハプ忍グ』(3月16~21日/中野ザ・ポケット)に出演予定の女優・鵜飼真帆嬢も、PRに現れた。
続く第2部“シネポケット”のコーナーでは、福山和紗嬢がアメリカ映画『トゥルー・グリット』を、今や“大河女優”となった森咲葉子嬢が日本映画『あしたのジョー』を紹介した。
そして、映画評論家の福田千秋さんと紀伊国屋書店の木村文明さんが登場、新発売のDVDを紹介した。
熱く語ったのは…
ドキュメンタリー映画『アルゼンチンタンゴ~伝説のマエストロたち』、ポーランドの巨匠、アンジェイ・ワイダ監督の“抵抗三部作”と言われる『世代』『地下水道』『灰とダイヤモンド』。そして、ルキノ・ヴィスコンティ監督初期の傑作『若者のすべて』。
思えば、『若者のすべて』って、スゴい邦題だね。
この番組は、日曜午前11~12時に、第2部(後半)の再放送もあり、世界中、何処からでも(上海でも!)オンタイムで聴けます→ http://www.simulradio.jp/
更に、『岡村洋一のシネマストリート』専用サイトでは、最近1ヶ月の放送と、過去の放送の傑作選を聴く事が出来ます→ http://is-field.sakura.ne.jp/7.html
2011年02月27日
2011年02月26日
2011年02月25日
長命
夕刻、私の月に一度のお楽しみ、下丸子の落語会に出掛けた。
もう長く続いている立川志らく&柳家花緑の二人会だが、本日、花緑が、来月でこの会を卒業すると発表。
非常にショックだった…。
しかし、“志らくという人があまりに強烈で、一緒にやる事が苦痛になって来た為です”と、志らく本人の目の前で、正直に理由を言った花緑ちゃんは、素敵だった。
花緑ちゃんのそういうストレートさが、私は大好きなんだ。こういう場面で、本当の事を言う人なんて滅多にいないから。
本日のゲストで、二つ目である一之輔の『短命』は、完全に真打ち級であり、志らくさんの人情話もシミジミかつ、芸術の本質をついていて、堪能した。
しかしやはり、とても淋しい。
花緑ちゃん、先月貰った手拭い、大切にするね。また会いましょう。今夜は、もう少し飲みます。
2011年02月24日
逃げる中高年、欲望のない若者たち
※ 自らの欲望と向き合う事から逃げる若者たち。破綻から逃げ切る事だけを考える中高年。目標を追いかける者がいなくなったこの国に、不安と閉塞感が蔓延する...。
どの集団に入れば人生を有利に生きられるか、という問いそのものが、意味をなさなくなった。
有利に生きる、成功する、金持ちになる、という目標をまず捨てる事が重要だろうと思う。
成功を考えてはいけない。考えるべきは、死なずに生き残るための方法である。 ※
昨年11月末に上梓された村上龍のエッセイ集。南アフリカ・サッカーWカップでの日本代表の勝敗予想が大きく外れていたり、イタリアンレストランのチェーン店“サイゼリア”を絶賛してりたり、という一面もあって、なかなか面白い。
“文学というのは、理性ではコントロール出来ない悪夢のようなものを物語に織り込んでいく作業だ。何かに対する飢えがなければ、悪夢を描写しようとする意欲や集中力を維持することが出来ない”
以前、俳優の大杉漣さんが、“「あいつは良い役者だね」というのと、「あいつは変態だね」というのは、全く同じ意味だ”と言っていたけれど、それを思い出した。やはり、人間は現実だけでは生きてゆけないのだ。
ちょっと悲観的過ぎるけど、日本の今の今を鋭く分析しており、多くの示唆に富んでいる。直ぐに読めるが、内容充実の一冊だった。