2013年05月
2013年05月26日
華麗なるギャツビー

※ 1974年にロバート・レッドフォード主演で映画化もされた、アメリカの国民的作家、F・スコット・フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャツビー」を、『ロミオ+ジュリエット』のバズ・ラーマン監督&レオナルド・ディカプリオ主演コンビで再映画化。1920年代の米ニューヨーク、ロングアイランド。宮殿の様な豪邸に暮らし、素性も仕事も謎めいた大富豪のジェイ・ギャツビーは、毎夜の様にセレブを集めて豪華絢爛なパーティを開いていた。

※ ある日、ギャツビーは、隣人の青年・ニックに自らの生い立ちを語り始めるが、あまりに出来すぎた物語に、ニックは彼が何か隠し事をしていると直感する。やがて、ギャツビーは上流階級の令嬢・デイジーに心惹かれて行く…。ニック役のトビー・マグワイア、デイジー役のキャリー・マリガンらが共演。6月15日公開予定。

この邦題を『グレート・ギャツビー~華麗なる日々』等にしなかった宣伝部を褒めたい。旧作への敬意がある。

3Dの効果は意外にも前半のパーティ部分で生きた。レオちゃんにもう少し“男の業”が匂えば… 惜しい力作。

2013年05月25日
ライフ・オブ・パイ~トラと漂流した227日

※ カナダ人作家のヤン・マーテルが2001年に発表し、ブッカー賞を受賞した世界的ベストセラー小説「パイの物語」を、『ブロークバック・マウンテン』『ラスト、コーション』のアン・リー監督が映画化。乗っていた貨物船が遭難し、一匹のトラとともに救命ボートで漂流することになった少年・パイのたどる運命を描く。

※ 1960年インド・ポンディシェリに生まれた少年パイは、父親が経営する動物園でさまざまな動物たちと触れ合いながら育つ。パイが16歳になった年、両親はカナダへの移住を決め、一家は動物たちを貨物船に乗せてインドをたつが、洋上で嵐に遭遇し貨物船が沈没。必死で救命ボートにしがみついたパイはひとり一命を取りとめるが、そこには体重200キロを超すベンガルトラがいた。第85回アカデミー賞で全11部門にノミネートされ、アン・リーが自身2度目となる監督賞受賞を果たした。Blu-ray&DVD 6月5日発売予定。

「コンチキ号漂流記」「ロビンソン・クルーソーの冒険」等、この種の名作は多く、少しご都合主義な箇所もある。

しかし、最新のテクノロジーを駆使し、かつてない映像表現に成功している。生きるって何だ?幸せって何だ?

2013年05月24日
エンド・オブ・ホワイトハウス

※ ジェラルド・バトラーが製作・主演、M・フリーマンらの共演で描くアクションサスペンス。アメリカ独立記念日の翌日、綿密に練られたテロ計画によりホワイトハウスが襲撃、占拠される前代未聞の事態が発生。大統領を人質にとったアジア人テロリストは、日本海域からの米軍第7艦隊の撤収と核爆弾作動コードを要求する。

※ 誰もが手をこまねくなか、かつて大統領専属のシークレットサービスとして活躍していたマイケルが、難攻不落の要塞と化したホワイトハウスへの潜入に成功。大統領救出に向けて動き出すが……。『トレーニング デイ』『ザ・シューター 極大射程』のアントワン・フークワ監督がメガホンをとった。6月8日公開予定。

この映画はもちろん、先月のボストンでのテロ事件や最近の北朝鮮の“ミサイル珍道中”以前に作られている。

現実のニュースがフィクションを超えてしまう21世紀。配役と脚本の荒さを凌駕する恐ろしさを秘めた一本だ。

2013年05月23日
アップされました!

先月末、新宿ゴールデン街で撮影した映画 『スターティング・オーヴァー』(五藤利弘監督)の予告篇が、遂に…

http://www.youtube.com/watch?v=BmOxR2umRqM 6月22日から一週間、ポレポレ東中野にて公開予定です!

2013年05月22日
オブリビオン

※ トム・クルーズ主演、『トロン:レガシー』のジョセフ・コジンスキー監督によるSFアクション。スカヴと呼ばれるエイリアンの攻撃により地球が壊滅し、生き残った人類は遠い惑星へと移住を余儀なくされる。最後まで地球に残り監視任務に就いていたジャック・ハーパーは、ある日、墜落した謎の宇宙船の中で眠っている美女を発見する。

※ 彼女を保護したジャックだが、そこへ現れたビーチと名乗る男に捕らわれてしまう。彼はジャックに驚くべき真実を告げ、それからジャックと地球の運命が大きく動き始める。脚本に『ディパーテッド』のウィリアム・モナハンや、新『スター・ウォーズ』も手がけるマイケル・アーントらが参加。共演にモーガン・フリーマン他。5月31日公開予定。

何故、出没するエイリアン達の頭に鳥の羽根がついていて、“黒人俳優”=モーガン・フリーマンが登場するのか?

これは21世紀の『猿の惑星』(1968年)。アメリカという国が有色人種に何をして来たのか?痛烈な批判でもある。
