2015年06月
2015年06月30日
人質の朗読会
※ 「博士の愛した数式」で読売文学賞、本屋大賞を、「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞するなど、数々の受賞歴を誇る作家・小川洋子の感動作をドラマ化。脚本・杉原憲明、監督・谷口正晃。2014年 WOWOWドラマ
※ 南米のある国でテロ事件が発生。長期化した事件は、日本人の人質6人全員が死亡という最悪の結果となってしまう。2年後、ラジオ局の報道記者・中原(佐藤隆太)は、テロ事件で母親を亡くしたひとみ(波瑠)から連絡を受ける。彼女によると、当時、事件解決に動いていた政府軍は盗聴器を仕掛けており、中には人質たちの「声」が収められていたという。そのテープを手に入れたひとみは、母親の最期の時間を知ってもらいたいと語る。収録されていたのは、人生の一片の朗読だった。作家、主婦、工場経営者、ツアーガイド、会社事務員という職業も年齢もバラバラの人質たちの、日々の物語が語られていた…。他に、原日出子、三浦貴大ら。
イスラム国の“建国宣言”から一年、ギリシャのデフォルト寸前の今日、観た。世界の“諸悪の根源”は、結局、
貧困と格差か。人の一生の、その営みの儚さ、切なさ、そしてなお素晴らしさを描いて心深く沈殿する傑作だ。
2015年06月29日
さよなら、ケリー
本日午後1~3時生放送のFMK-city 「岡村洋一のシネマストリート」(No.1778&1779)は、まず、女優・若宮友香嬢が、映画 『喜劇 ここから始まる物語』ほかを、瀧マキ嬢が、映画 『群青色の、とおり道』を紹介した。
続いて、映画評論家の福田千秋さん&増渕麻理子さん(FOX映画より)が登場。お薦めのソフトを紹介した。
紹介したBlu-ray+DVDは、映画 『ヒックとドラゴン2』『インターシップ』『ナイト ミュージアム エジプト王の秘密』、連続ドラマ 『グレイスランド2』『ホワイトカラー ファイナルシーズン』の5タイトル。どれも非常に面白い!
続く第2部、“シネポケット”のコーナーでは、神野敬子嬢が、日本映画 『海街 diary』(公開中)を紹介した。
俳優・藤間宇宙くんが、話題のアメリカ映画 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(公開中)を紹介した。
映画 『はなればなれに』 http://www.hanarebanareni.com/ のDVDが発売中の下手大輔監督が登場した。
※ この番組は世界中どこからでも(藤沢市でも!)聴けます→ http://listenradio.jp/
※ 更に後日、「岡村洋一のシネマストリート」専用サイトにアップされ、最近2ヶ月間の放送と、過去の放送の傑作選を無料で聴く事が出来ます→ http://www.movics.tv/html/index.php
2015年06月28日
2015年06月27日
マグリット展
※ ルネ・マグリット(1898-1967)は、ベルギーの国民的画家であり、20世紀美術を代表する芸術家です。シュルレアリスムの巨匠として知られていますが、枠にとどまらず、独自の芸術世界を作り上げました。言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考や行動を規定する“枠”を飛び超えてみせる独特の芸術世界は、その後のアートやデザインにも大きな影響を与えました。
※ 日本におけるマグリットの展覧会は、1970年代以降何度か開かれてきましたが、本格的な回顧展は2002年以来、実に13年ぶりとなります。ベルギー王立美術館、マグリット財団の全面的な協力を得て、世界10か国以上から代表作約130作品が集まる本展に、どうぞご期待ください。http://magritte2015.jp/
思ったよりも大規模な展覧会だった。会期末近くだったので満員。何だか、ヨーロッパへ団体旅行したみたい。
home movieも見られて、妻との仲睦まじい様子も。激動の時代を生きた彼はしかし、幸せだったに違いない。
2015年06月26日
マッドマックス 怒りのデス・ロード
※ 荒廃した近未来を舞台に妻子を殺された男・マックスの復讐劇を描いた映画 『マッドマックス』(1979)のシリーズ第4作。85年の『マッドマックス サンダードーム』以来30年ぶりの新作となり、過去3作でメル・ギブソンが扮した主人公マックスを、新たに『ダークナイト ライジング』『インセプション』のトム・ハーディが演じた。
※ 資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した世界。愛する者を奪われ、荒野を彷徨うマックスは、砂漠を支配する凶悪なイモータン・ジョーの軍団に捕らえられる。そこへジョー配下の女戦士フュリオサらが現れ、マックスはジョーへの反乱を計画する彼らと力をあわせ、自由への逃走を開始。フュリオサ役でシャーリーズ・セロンが共演し、監督・脚本は過去3作同様にジョージ・ミラーが担当。http://wwws.warnerbros.co.jp/madmaxfuryroad/
映画で描かれる“近未来”は、どうして超管理社会か、こういう核戦争後の埃だらけの殺伐とした世界なのか?
“バラ色の未来”を描く監督はいないのか?誰か、未来に愛をくれないか?楽しめたが、心は晴れなかった。