2011年05月19日
別れのワイン
海外ドラマ『刑事コロンボ』第19話。1973年製作。
“並みの酒と上等のは、何処で見分けるの?”
“それは… 値段だね”
映画『大脱走』『ミクロの決死圏』などで知られる名優、ドナルド・プレザンス演じるワインに生涯を捧げた犯人と、コロンボ警部とのやり取りが見もの。
実は、コロンボは、最後の最後まで犯人のアリバイ崩しに完全には成功していない。犯人をギブアップさせるのは、別の方法だ。
それでも、この回をシリーズ最高傑作と言うファンが多いのは、この二人の、何とも言えない心のふれあいが温かいからだろう。
私が俳優という仕事を素晴らしいと思うのは、最近の超貧乏くさい撮影現場から帰って来て、こういう作品をじっくりと味わっている瞬間だ。ラスト近く、こんなセリフもあった。
“刑務所は、結婚より自由かもしれませんな”
それにしても、味わい深い邦題だ。
drecom_y_okamura at 23:53│Comments(0)│TrackBack(0)│
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。