にあんちゃんウルトラ談義とSF映画の系譜

2011年05月22日

フェルメールの地理学者

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渋谷の“Bunkamura~ザ・ミュージアム”(思えば、何てバブル期っぽいネーミング!)で行われている『フェルメール“地理学者”とオランダ・フランドル絵画展~シュテーデル美術館蔵』に出掛けた。

このリチャード・ギア似の“地理学者”が、ほんの一瞬、窓の外を見る… その、恐らくはたったの数秒間に、宇宙の秘密=この世の深淵を感じる。

フェルメールの絵は、まるで、イングマル・ベルイマン監督最後の映画『サラバンド』みたいに、理知的で注意深く、抜け目ない。

10年前、彼がその生涯のほとんどを過ごしたオランダのデルフトに遊んだ事がある。そこは、何という事もない、ただの地方都市だった。

43年の短い人生に、37点ほどの傑作を残したフェルメールは、謎の多い人物とされている。

しかし混んだ会場で、ジ~ッとこの絵を睨んでいると、意外とスケベで俗物の一面もあったんじゃないかという気がして来た。優れた一枚は多くを語ってくれる。


drecom_y_okamura at 11:20│Comments(0)TrackBack(0)

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