あの頃の未来ケネディ家の人びと

2011年07月06日

スーパー8


※ M:i:III」「スター・トレック」のJ・J・エイブラムス監督が、スティーブン・スピルバーグをプロデューサーに迎え、「未知との遭遇」などスピルバーグ初期監督作にオマージュをささげて製作するSF大作。1979年、米空軍はネバダ州エリア51の一部を閉鎖。ある物をオハイオ州の施設に輸送しようとするが、貨物列車が脱線事故を起こしてしまう。そして、その中から何かがうごめきだし……。8ミリカメラで映画製作をしていた少年少女たちが事故現場に遭遇し、エリア51をめぐるナゾに巻き込まれて行く…。 ※

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「未知との遭遇」の一つの驚きは、“もしかしたら、宇宙人は地球を襲う怪物などではなく、我々とコミュニケーションしたがっている優しい人達なのではないか?”という視点の提示だった。

日本の「竹取物語」のリメイクである「E.T.」でも宇宙人は優しく、逆に、“先祖帰り”した「宇宙戦争」での彼らは、ただただ恐ろしかった。

「スタンド・バイ・ミー」の記憶を孕む本作では、“本当は、自分の星に帰りたいだけなのに…”という“ジャミラ化”した宇宙人と共に、現在のアメリカ合衆国の微妙な“被害者意識”をも感じてしまった。

本当の敵は、何処にいるのか? 
9・11以来、ヒーローは皆、姿を消してしまったし…。

もう、“仮想敵を作って、国民を一つに”てな古~いやり方をやめて、新しい指導力と価値観を提示してほしい。
かつてのアメリカとアメリカ映画には、そういう力強さがたっぷりとあった。 公開中。


drecom_y_okamura at 00:40│Comments(0)TrackBack(0)

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