2017年03月16日
ラテンアメリカ 光と影の詩
※ 16歳の少年の父を捜す旅を、ラテンアメリカの痛ましい歴史と現実を浮き彫りにしながら描いた1編。詩的で美しい映像、時にユーモラス時にエネルギッシュな作風が魅力。監督・脚本・美術は「タンゴ ガルデルの亡命」「スール その先は…愛」のフェルナンド・E・ソラナス。製作はエンヴァール・エル・カドリ。撮影は監督の前2作にも参加したフェリックス・モンティ。音楽はアルゼンチン・タンゴの巨匠で監督の前2作も手掛けたアストル・ピアソラと、エグベルト・ジスモンティ、ソラナスの共同。本作は惜しくも92年に死去し、これが最後の映画音楽となったピアソラに捧げられている。主人公の少年役に、本作が映画デビューとなるウォルター・キロス。母親役を「暗殺の森」「ムーンリットナイト」のフランスの女優ドミニク・サンダが演じているほか、アルゼンチン、チリ、ベネズエラ、ブラジルなど南米各国から結集したキャストが南米文化の多様性を映し出している。
※ マゼラン海峡の先、フエゴ島の“世界で最も南の町”ウスワイヤに住む高校生マルティン(ウォルター・キロス)は、自転車に乗って実父ニコラス(マルク・ベルマン)を捜してペルーを目指す旅に出発した。彼の心には母ヘレナ(ドミニク・サンダ)への反発心、地質学者で童話作家の父への思慕、恋人ビオレタとの別離、自分の将来への希望と不安が渦巻いていた…。1992年 アルゼンチン・フランス合作映画 原題 El Viaje
『ゴッドファーザー』ではなく私の脳内で永遠のロードショーを続けているのはこの映画。本当の生涯No.1だ。
17年振りで観た。強烈な皮肉と豊かな詩情に満ちている。永遠に観続けていたい。こういう映画が作りたい。
drecom_y_okamura at 23:59│Comments(0)│TrackBack(0)│
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